知られている意味とまったく違う!?ハーレムの真実

「ハーレム」という言葉は、日本に住む多くの人が聞いたことがあるはずです。しかし正しい意味を知っている人はほとんどおらず、たいていの人は「たくさんの女性をはべらせている状態」を意味していると考えているはずです。

もし上記を意味する単語と思ってイスラム圏で使おうものなら、まわりから大きな誤解を受けることでしょう。中東へ旅行に行った際によけいなトラブルを起こさないためにも「ハーレム」とはどういうことかを知っておきましょう。


日本がハーレムに持つイメージは西欧から入ってきた間違ったもの!

「ハーレム」と言えば、大勢の美女をそばに置いて好きにできるという状態をイメージしますが、実は間違った解釈です。本来のハーレムは「禁じられた場所」という意味であり、親族以外は入れない女性の居室のことを指します。

節度を持ったセックスをするためには、浮気などの可能性をなくすために、男女がむだにかかわらないよう保護する必要があるというのが、ハーレムができた背景にはあるそうです。よって日本で知られている意味は真逆と言えます。

「トルコ風呂」などと同じく、日本で定着したイメージは西欧における間違った考えが広まったものです。神秘的なハーレムを見た西欧人の画家や作家が、性的なイメージを加えたものを作ったことで間違った認識が生まれました。


誤解が誤解を生み、本来の意味とは似ても似つかないものに…

つまりは一夫多妻制などと同じく、イスラムの文化を理解していない人々のかたよった意見が反映されたものと言えるでしょう。イスラム圏の人々にとってはばかばかしいものであり、人によっては不快感を示すかもしれません。

加えて、日本でつくられた「ハーレムもの」というジャンルが逆輸入される形で欧米に広まってしまったため、誤解はますます深まることになりました。イスラム圏で日本での意味で使うと、きっと首をかしげられることでしょう。

本来のハーレムは親族以外が立ち入れないというだけでなく、女性が自由な服装でくつろげる数少ない場所でもあります。さらには服装に制限がないことを利用して、水着姿になった女性たちが集まり遊ぶこともあるそうです。


女性が本当の意味でくつろげる、数少ないプライベートな空間

また、必要以上に妻へ干渉するのは好ましくないと考えられているため、夫だとしてもハーレムに軽々しく立ち入ることはできません。正に「聖域」であり、女性がリラックスできる、きわめてプライベートな空間と言えるでしょう。

さらに細くすると、実は「ハーレム」はイスラム特有の文化ではなく、地中海一帯の富裕層で採用されていたものです。逆に農村では不可能なことであったため文化として根づかず、事実上存在しなかったものと考えられています。

つまり一部の階層において採用された、きわめて特殊な文化であり、イスラム圏ならどの家庭でもあると思っていると現地の人に笑われてしまうでしょう。やはり文化というものは、きちんと調べておかないと痛い目をみるものです。


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