現代イスラム社会の本音~イラン編~

イスラム教を信仰する国々では、一般的に食事や日々の振る舞い、男女間の間柄について細かなルールが定められていることが多く、人々はそれを守って暮らしています。しかしその度合いは国によって少しずつ異なり、ルールに厳しい国と揺るやかな国があります。


イラン女性の服装ルール

中でもルールに厳しい国と言えば、イランがあげられるでしょう。
アジアから見れば中東の入口に位置し、サッカー強国でもあることから何かと名前を耳にすることも多い国ですが、教義の厳しさという点では他国の追随を許しません。

その厳しさは女性の服装に特に顕著に表れています。ムスリム(イスラム教徒)の女性が外出する際は頭髪と体のラインを隠すことが基本です。ただ体を厳密に隠すためにはマントのような布で全体を覆わなければならないため、多くのイスラム国ではヒジャブと呼ばれるスカーフで頭髪を隠すだけでもよしとされています。
しかしイランの女性が外出する際にはチャドルと呼ばれるマントで体全体を隠し、頭髪も一切見えないようにピンなどで止め、フードの中に隠すのが一般的です。またこのチャドルの色も厳密に決まっていて、黒か濃い紺色、つまりは目立たず派手でない色とされています。

これほど厳密にルールが決まっていると、外出時に着飾ることはないのかと思われがちですが、そこはやはり若い女性なのでしょう。チャドルとあわせるスカーフや小物、チャドルそのものに同色の糸で入れられた目立たない刺繍など、手を入れたられる場所はそれほど多くないにしろ、ルールを守りながらも実に巧みにおしゃれをしていることに驚かされます。


カップルで出歩く時は証明書持参で

イラン国内でも男女のカップルが街を歩く姿は珍しいものではありません。
夕方になるとキリムと呼ばれるカーペットを持って公園や広場に集まり、ピクニックをするのはイラン人の一般的な夜の楽しみ方です。しかしこうした場所で2人でいる男女は結婚しているか、婚約していることを役所で正式に認めてもらい、証明書を持ち歩いていることがほとんどです。
婚約もしていない未婚の男女が2人でいるのはありえないことであり、風紀を乱したとして刑罰の対象になることだってあります。実際イランの街中を歩いていると、こうした男女の風紀を取り締まるための警察がいて、男女のカップルに証明書の提示を求めている場面に出くわすこともあるほどです。


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