イスラムの女性は顔を隠しているのに、恋愛できるの?

イスラム教の聖典クルアーン(コーラン)によって、ムスリマ(イスラム教徒の女性)たちは、顔と手以外の肌を他人から隠す服を着なければなりません。服装には、ヒジャブ、ヒマール、ブルカ、ニカーブ、アバヤなど、用途、用法の異なるいくつかの種類があります。一般には、「ブルカ」と総称されることが多いですが、ヒジャブはスカーフのような布で髪を覆い隠すもの(顔は隠さない)、ニカーブは目以外の部分をすべて隠すもの、ブルカは目の部分に網がかかっていてほぼすべて隠すもの、といった違いがあります。国や地域によって、文化的背景や許容範囲が異なり、それに合わせていくつかのファッションが生まれたのでしょう。

伝統的に「黒」が使われることが多かったのですが、近年では地域によってはカラフルなものが、流行しているようです。いずれにしても、女性が足をさらしたり胸の谷間を見せつけたりといった服装は許されませんし、ニカーブをまとっていれば、ほとんど顔も見せられません。男性にとっては、女性のスタイルや顔立ちは一番の関心事のはずですけれど、それが判別できないのに、どうやって恋愛をするのでしょうか?

実は多くの場合、親が結婚相手を見つけてくるのです。いわばお見合い結婚で、たいていのカップルが何の疑問もなく、性生活を含めて幸せに過ごしています。


結局のところ、結婚は金!?

現代の中東は紛争の多いエリアですが、歴史的にも戦争の絶えなかった地域です。それゆえ、女性に比べて常に男が少ない時代が何度も繰り返し続いてきました。男たちが戦争では亡くなってしまうからです。経済学でいうところの「需要と供給のバランス」が常に崩れているわけですので、必然的に男性が高値になります。しはしば、イスラム世界は女性の地位が低いとか女性蔑視であるとかいわれますが、ある意味では歴史的に仕方のないことなのかも知れません。

金を稼ぐのは男性ですし、その男性の方が少なければ、女性を「選ぶ」立場に立つのは必然でしょう。厳しい競争にさらされる女性サイドに立てば、愛だの恋だのイケメンだのと贅沢を言ってる場合ではありません。まずは、「結婚できる」ことが第一で、次には「生活できること」です。「金を持っている男性に選ばれたい」となるのも、自然の流れでしょう。「金」で選ぶのであれば、世間知らずの若者よりも経験豊富な大人の方が適任です。そんな背景から、「親が選んだ人と結婚する」という習慣が当たり前になったのかも知れません。

ただ、「親の決めた相手との見合い結婚」というのは、わが国においても近代までは当たり前のしきたりでした。戦前は9割が「見合い結婚」であり、1960年代でも、恋愛結婚は半分以下でした。「恋愛と結婚は別」という考え方は、決して珍しいものではありません。


出会い系サイトもある!?

親の決めた相手と結婚するのが一般的とはいえ、中には恋愛によって結ばれるカップルもいます。イスラム文化圏であってもルールの緩やかな国もありますし、大都市圏では比較的柔らかになっているようです。自由に恋愛したい、好きな相手と思いっきりセックスしたいという欲望を持つ人もいます。最近では、出会い系サイトも登場し、ムスリム同士の恋愛の場として人気を博しているそうです。

ムスリムは見合い結婚するのが一般的です。ただ、近年は地域によっては自由に恋愛したり、セックスしたりする人たちも出てきています。宗教も時代と共に、変わっていくものかも知れません。


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