中東の市場はランジェリーショップだらけ?

中東の街ではスーパーマーケットを見かけることがほとんどありません。 代わりに発達しているのはスークと呼ばれる市場で、そこではパン屋、スパイス屋、石けん屋、肉屋など、ありとあらゆる業種の商店が軒を並べています。


市場で必ず見かけるお店

大きなスークになるとペルシャ絨毯の専門店や、家電機器、食堂などが入っていることも多く、また露店も建ち並ぶことからお祭りのような雰囲気になることも珍しくありません。庶民が買い物をする際はまずここに行き、パンを買うならパン屋へ、肉は肉屋へというように、品物にあわせて別々の店に行くというスタイルが一般的なのです。 またスークには屋根のあるアーケードが設置されていることが多く、陽射しや雨などを気にすることなく買い物ができるようになっています。歩きづかれたらお菓子屋さんでチャイ(紅茶)とスイーツをいただき、昼どきには食堂に入って現地の人たちと食事をとるのは、中東の市場を散策する醍醐味とも言えるでしょう。

さてこの庶民の台所とでも呼ぶべきスークで、ひときわ異彩を放ちながら、しかもどの市場でも必ず見かける店があります。それは女性用の下着を売る店舗です。 ムスリムの女性でも下着は身に着けるものでしょうから、そういったお店がスークに並ぶのは当たり前のことかもしれません。しかしそれが異彩を放っているのは、カラフルで挑発的なデザインの、いわゆる「ランジェリー」専門店である点と言えるでしょう。 実際店の前を通りかかると、ショーウィンドウにはシースルーやアミ、穴が開いているものなど、見ているこちらが恥ずかしくなるような挑発的なデザインの下着が並んでいます。


現代イスラムのホンネと建前

こうしたお店に立ち寄るのはもちろんムスリムの女性で、頭から全身をチャドルと呼ばれる黒いマントで隠したまま、店の前で商品を物色しています。保守的なイスラム社会では女性が前に出て働くことがないため、こうしたお店の主人はいい年のオヤジさんであることがほとんど。その姿は少し異様な光景とも言えますが、しかし本人たちはいたって真剣に商品を物色しています。

外出する時は体のラインを隠し、男女の過度な接触を避ける。しかしその日の夜に着るための挑発的な下着選びには余念がない。そういう姿を見ていると、これがイスラムのホンネと建前なのかなと不思議に納得させられることも少なくありません。


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