現代イスラム社会の本音~モロッコ編~

モロッコはアフリカ大陸の西に位置する国で日本と同じく立憲君主制をとる国です。古くから人が住み着き、現在もこの国に暮らすベルベル族が先史時代に現れました。その後古代にはフェニキア人によってカルタゴなどの港湾都市が築かれます。カルタゴがローマ帝国に敗れるとローマの支配を受けますが後にイスラム教の勢力が侵入すると以降はイスラム西勢力の支配を受けます。一時期はフランスの植民地となりますが、第二次大戦後には独立し、現在のモロッコ王国が誕生しました。


信教の自由が許されている国

モロッコはイスラム教を国教とする国でイスラム教徒が99%を占めています。しかし信教の自由が許されているようで国内にはユダヤ教徒やキリスト教徒も生活しています。国民も比較的宗教は個人の問題、といった考え方でいるようで特に他の宗教の人たちが弾圧されている、と言うことは無いようです。フランスの植民地でもあったことが影響しているのかもしれません。


男女の結婚については厳格なイスラム教国よりも緩和されている

モロッコはイスラム教国の中では家族の問題などを改革しており、結婚と言った家族間の問題も法律で事細かく決められています。イスラム教では家庭内では男性の権利が強いことが多くモロッコも以前は同様の姿勢でいましたが、2004年の法改正で夫婦の責任を同等のものにしたり、女性が自分で結婚を決めてもよいとしたりと法律で決められました。イスラム教の特徴でもある一夫多妻制についても結婚時に妻が夫に複数の妻を持たないよう求めることもでき、以前は女性からの離婚は出来なかったけど女性からも結婚を請求できるようになっています。家庭裁判所もこの時に作られ女性が不利にならないよう相談することも出来るようです。


モロッコ特有の民族衣装で素肌を隠す女性たち

モロッコにはジェラバと言う民族衣装があります。イスラム教では女性がみだらに素肌を出してはいけないとありますが、この民族衣装は裾や袖の長いローブのようなものでフードもついていることから赤道の厳しい日差しが降り注ぐモロッコでは老若男女問わず便利な品物です。この形状から素肌を見せることのできない女性にも人気で、今ではデザインやカラーリングも豊富でモロッコ女性にとってはイスラム教の戒律を守る為だけでなく、おしゃれアイテムの必需品とも言えます。かつてはジェラバにヒジャブを身に着けるスタイルでしたが今の若い人はジェラバのみを着たりジェラバのフードが無いものを着用したりと様々な着こなしをしているようです。ちなみにこれを着たままモスクに行くことも出来るようで、中には下にパジャマを着たままジェラバを着てお出かけ、なんて人もいるみたいです。

この様に女性の権利や社会進出が出来つつある国、モロッコですがまだ問題も抱えています。2009年の調査では実は女性の教育が遅れており女性の60%は文字の読み書きができないという現状なのです。男女全体でも読み書きのできない人の多いことから初等教育を無料にするなどの政策をとっています。教育が行き届くようになれば女性の権利もますます向上していくようになるでしょうね。


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