現代イスラム社会の本音~サウジアラビア編~

イスラム教を信仰する国では宗教上の理由から服装や食事に至るまで厳しい決まりごとがあり、それを守って暮らしています。ただ、近年はグローバル化もあってか、国によってはそのルールもさまざまなものが多いのも実情です。


厳格なイスラム法を守る国、サウジアラビア

サウジアラビアはアラビア半島の大部分を国土とする国で日本に向けて石油の輸出を行っている関係で友好的な付き合いのある国です。現在では数少ない王政、それも絶対君主制を取る国です。そのため政治を有力者の多くは王族で占められています。イスラム教の聖地、メッカとマディーナがあることでも知らており多くのイスラム教徒がここを訪れるようです。この為、聖地メッカの守護者を自認する国でもあります。


人権については欧米諸国とは違う見解を持つ国

厳格なイスラム法を守っている国ですので日本や欧米諸国とは基本的に人権の考え方には大きな差があります。現在でも飲酒は鞭打ち刑、麻薬、殺人、強姦などを行えば死刑で窃盗は手首の切断と言ったかなり厳しいものになっています。裁判もアラビア語のみで行われるなど外国出身者にはかなり不利なものになっている為一部の国のメディアからは批判されているのが現状です。


女性の人権はかなり厳しい

厳格なイスラム法を守る為女性の人権についてはかなり厳しいものがあります。特に女性の自由はかなり制限されています。イスラム特有のヒジャブの着用は当然として、女性の車の運転、家族以外の男女の会話は禁止、遺産相続も男性の半分で公的な権限を行使する際には父親などの家族の男性の代理人を立てる必要があります。戸籍に関しても女性本人のものはなく、親族男性の戸籍に併記されるだけでパスポートも同様でした。つまり女性一人が自由に海外や引っ越しなどの移動が出来ない状況だったのです。


女性の人権には厳しいが女性の社会進出が進む国

この様にイスラム圏の国の中でも性的自由はかなり厳しい制限が着く国の一つです。しかし、社会進出に関してはかなり進んだ国になっています。依然として学校教育の場では男性教員との会話は禁止されていますが、それを乗り越えて教員となる女性は多く、その女性教員が女学生を教育するという体制が出来上がっています。こういった女性の権利拡大の流れは湾岸戦争の頃に駐留したアメリカ軍の中にいた女性兵士の姿を見たことによるという話もあります。女性の政治参加も進んでいて、サウジアラビアの立法院である諮問評議会に2013年に30人の女性議員が国王から選ばれています。

この様に比較的にイスラム教の国の中では厳しい制限はあるものの、女性の権利は認められつつあるようです。この他にも宗教指導者がテレビの放映に否定的見解を行っても一般市民は勝手にケーブルを引いて見ていたり、ポケモンが放映されると宗教的な禁忌に触れるということで放映禁止になりましたがすぐに再放映されたり、キリスト教の行事であるバレンタインなどが行われていたりと比較的緩いのかもしれません。飲酒も法律で禁止されているのにも関わらず、実際には飲酒を行っている場合もあります。もちろん見つかれば罰金が取られるようで酔って暴れたという場合にはむち打ち刑が適用されるみたいです。

厳しい戒律の中でも強くたくましく生きている人たちがいるようです。


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