現代イスラム社会の本音~ウズベキスタン編~

イスラム教徒の国の中にはイスラムの法律に則った戒律に厳しい国もあればそうではない国もあります。そんな戒律の緩い国の一つがウズベキスタンです。


シルクロードとオアシスのあるイスラム教国、ウズベキスタン

ウズベキスタンはイランの少し北にある国家で古代からシルクロードの通り道で多くのオアシス都市が栄えました。ちなみにウズベキスタンはウズベク人の国という意味です。古代にはアレクサンドロス大王の征を受けマケドニアの支配を受け、イスラム王朝の支配を受けるとイスラム教が普及します。その後モンゴル帝国やティムール朝などの支配を受けますが現在のウズベク人が侵入、19世紀にはロシア帝国により支配されロシア革命後にはソ連の一部になります。199年にソ連が崩壊すると独立、ウズベキスタン共和国が誕生しました。


ソ連の支配による影響

ウズベキスタンのイスラム教は8世紀に伝わりましたがその土地独自の文化やその後の歴史もあってか他国のイスラム教徒は少し変わった様相をしています。基本的には宗教は個人的なものという世俗主義が取られています。19世紀にはロシア帝国の支配を受けていたころには比較的イスラム教の信仰は許されていましたがその後のソ連になった後からは共産主義の脱宗教家政策で無神論教育が行われました。モスクも閉鎖され学校になったり観光施設になったりした結果、次第に厳格なイスラム教の文化は薄れていきました。その後ソ連崩壊でウズベキスタンとして独立した際に信教の自由が保障されるとイスラムへの回帰が始まりますが中東ほど熱心に進行しているわけではないようです。


緩やかなイスラム

ウズベキスタンは90%の人がイスラム教を信仰していますが、現在では礼拝を知らせる呼びかけもなくお酒を飲んだり豚肉を食べたりする人も多くいます。過去の調査では礼拝に行く頻度が宗教行事の時のみや年に一回、月に一回と減っており、中には行ったことがないという人もいます。また墓地には故人の肖像画がおかれてもいます。これはイスラム教の教えに反しているのですが、こういったこともソ連時代の影響のようです。これは結果的に過激な行動や性的差別の少ない緩やかなイスラムとなっているようです。


イスラム教の国の中でも最も自由な女性たち

こういった影響は女性にも見られます。まずイスラム特有のスカーフを頭に巻いたり布で全身を覆ったりするようなことは無いようです。と言うよりも服装はほぼ自由で肌の見える服も普通に来ています。自治体幹部も女性が3割を占めるなど比較的女性の社会進出は進んでおり、大学に行ったり、研究職についたりする女性は増えているようです。この地域の女性は美女が多いことで有名で、ロシアやアジア、東ヨーロッパと言った様々な地域の人々が訪れることに影響しているとも言われています。

この様にソ連の弾圧の影響でイスラムの雰囲気があまり残っていないように見えますが、文化や習慣、日常生活はイスラムの教えに則ったもので断食も少なからず行われているようで、基本的なイスラムの教えもある程度個人にゆだねられているのが実情のようです。基本的な行事や習慣はイスラム教と切っても切れないようなのでこの辺りには注意して接すると良いかもしれませんね。


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