そもそもイスラムとは

日本ではあまりなじみのない宗教、イスラム教。
現在アフリカ北部、中東地域、東南アジアなどと中心に世界中で16億人もの信徒がいると推定されており、キリスト教に次いで2番目に多くの信者を持つとされている宗教です。

しかしイスラム教の中心である中東地域は、日本から距離的にも大きく離れている上、文化的にもあまりなじみがなく、その教義や文化は秘密のベールに包まれているといえます。


イスラム教徒が守るべき五行とは

実際、イスラム教を信仰する人たちの生活を見ていくと、とても厳しい戒律の中で生きていることに驚かされます。ムスリム(イスラム教徒)には義務として課せられた5つの行為があり、これを五行と呼びます。

1 信仰告白(シャハーダ)
 アッラーを唯一神とし、ムハンマドは神の使途であると信じること

2 礼拝(サラー)
 1日5回、神に祈ること

3 喜捨(ザカート)
 収入の一部を貧しい人に寄付すること

4 断食(サウム)
 ラマダーン月の日中、飲食や性行為を慎むこと

5 巡礼(ハッジ)
 メッカに巡礼すること

例えば「礼拝(サラー)」を例にとってみましょう。
1日の最初の礼拝は通常、夜明け前に行われます。日の出の1時間以上前に起きて準備をし、日が昇る前にモスク(イスラム教寺院)から流れる礼拝の合図(アザーン)とともに街の全員がいっせいにお祈りを始めます。これが朝、昼、夕方、夜も同じことが行われ、1日5回毎日これを繰り返します。

この他に食に対しても厳しい制限があり、イスラム教のルールに則って処理されていない肉は食べてはいけない決まりになっています。また豚肉は一切禁止ですし、鶏肉や牛肉も屠殺方法が厳しく決められています。またアルコールやアルコールを含むお菓子も食べることはできません。 こうしたルールに則った食べ物をハラルフードと呼び、それ以外のものを口にすることは禁じられています。


厳しい戒律に苦しめられている?

こうした厳しい戒律の中で生きているムスリムの人々ですが、こうした戒律の厳しさは決してネガティブなものではなく、彼らに言わせれば「守らなければならないルール」ではなく「守りたいルール」なのだと言います。戒律を守ることをとても大切にしており、それを心のよりどころとしている人も少なくありません。

私たちにとってみればこうした生活に密着した宗教というのはあまりなじみがないかもしれません。しかし例えば正月には神社に行ったり、誰かが亡くなった時にお寺に行ったりするのは私たちにとって戒律ではなく「なんとなくこうしたい」という気持ちから生まれるもの。そういう意味では同じように、生活に密着した宗教と言えるのかもしれません。イスラムの性に関する戒律も、多かれ少なかれそのようなニュアンスを含んでいるのではないでしょうか。


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