妻が多いのも楽じゃない

イスラム社会の中では一夫多妻制度が歴史的にも認められてきました。 この制度、言葉だけ聞くと男性にとっては喜ばしいことのように聞こえますが、実際に妻を娶ると苦労も多かったと言われています。


複数の不磨を持つ男の条件とは

まず一夫多妻制の但し書きとしてつけられている「十分な財力と体力を持つ男性」という言葉。伝統的なイスラム社会では女性が働くという概念がないため、男性は女性とその子供を養わないといけません。妻が2人いる場合は単純に考えても2家族分の生活費が必要になります。
結婚当初はまだいいかもしれませんが、子供の養育費や教育費、年とともにかさんでいく費用を考えると…この制度は本当に限られた男たちの特権なのかもしれません。

またイスラム教の経典(コーラン)には4人までの妻を娶ることができると明記されていますが、同時にそれぞれの妻の間に差異を設けることは許されない、とも明記されています。つまり何番目の妻であろうとひいきすることは決して許されず、子供たちも含めて平等に接することが義務づけられています。またこれが守られず、差別をしたりひいきがあったりした場合は離婚申し立てや賠償の理由ともなると言われています。


妻にはあくまで平等に

複数の妻を持つ男性は、この平等という概念に苦しめられるといいます。
例えば1人の妻が「バッグが欲しい」と言ったとします。そのくらいなら買ってあげると気持ちよく答えたいところですが、一夫多妻制はあくまでも平等であることが原則。仮に4人の妻がいる場合、4人ともに同じものをプレゼントしないといけないのです。

また2人目の妻を娶る場合は最初の妻の了承を得ること、3人目の場合は1番目と2番目の妻の了承が得られることなど、先輩妻の承諾がない限りは、新しい妻を迎えることはできません。
これまでの生活に不満がある場合は先輩妻の了承は得られないでしょうし、同意が得られたとしても妻同士の嫉妬やもめ事が起こらないよう、夫は十分に気遣いをする必要があります。こうした調整能力も必要になってくることでしょう。

この平等という概念は夜の生活においても同じことが言えます。
1人の妻のベッドだけに向かうのではなく、あくまで差異をつけることなく接することが必要になります。仮に4人の妻がいる場合、少なくとも4人分の性欲と体力が必要になるといったところでしょうか。

だからこそ複数の妻を娶る男性には「十分な財力と体力が必要」という但し書きがつけられるのでしょう。この一夫多妻制という制度、本当に喜ばしいかどうかは人によって違うのかもしれません。


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