野生の世界のハーレム

人間社会では大規模なハーレムをつくることができるのは皇帝や王侯貴族に限られていますが、自然の世界に目を向けてみると実に様々な動物がハーレムを形成しています。


野生動物のハーレム

実は野生動物においてハーレムという概念はさほど珍しいものではなく、主に哺乳類を中心に、一夫多妻型の動物はよく見られます。 インパラやライオン、ゾウアザラシやオットセイなどはその代表的な例で、通常1匹のオスと複数のメスで群れを形成します。こうした動物は通常、メスよりもオスの体のほうが大きくなるなど、武器となるような角を持っているなど戦いに適した身体的特徴を持っています。 これはハーレムを形成する際にオス同士の激しい戦いに勝つ必要があり、また複数のメスと配偶して繁殖するためには身体的に強いことが有利であるためとされています。

同性同士の戦いに勝利したオスは晴れて自分のハーレムを持つことができるようになりますが、その生活はそれほど甘いものではないと言われています。

複数のメスとの交尾はそれだけでもかなりのエネルギーが必要である上に、捕食者などの外敵から群れを守る必要もあります。また同じ種のオスがハーレムを乗っ取ろうと挑戦してくる場合もあり、オスは常に戦いにさらされることになります。 また正面から挑戦してこないまでも群れのメスを横取りして交尾しようと企むオスもいるため、常に蒸れ全体に目を光らせる必要があります。ほとんどのオスはこうした戦いに疲れ、やがて新しいオスに群れを乗っ取られることになると言われています。


ハーレムに参加できない、オスだけの群れ

戦いに敗れたり、まだ若くてこうした闘争に参加できないオスは、同性だけの群れを形成します。こうした群れが生活するのはハーレムの群れよりも条件の悪い地域であることが多く、アザラシやオットセイなど水生生物の場合は内陸の不便な場所であったり、またインパラなど陸上動物の場合は水場から遠かったりするなど、生存する上で不利な場所であると言われています。

ハーレムのオスとの戦いに敗れた若いオスは、体格が大きくなるまで待ちリベンジの機会をうかがう場合もありますが、多くの場合はその気力を失い、メスと交尾する機会をあきらめて群れの中で一生を終えるものも多いと言われています。

こうして見ると人間社会でも野生動物の社会でも、一夫多妻を維持していくのは並大抵ではない苦労があることが想像されます。「男の夢」などと言われることの多いハーレムも、そう考えるといいことばかりではないのかもしれません。


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